スタッフ発! 季節のおすすめレシピ 2

Column・2022.08.05

毎日の暮らしに彩りを与えてくれる「食卓の楽しみ」。
料理が得意なスタッフが季節に合わせたオリジナルレシピをお届けします。

幼かったころの私に、お米の研ぎ方から包丁の持ち方まで、「料理のいろは」を教えてくれたのは、祖母でした。

 ご近所さんから頂いた魚をさばくのもお手のもので、ちょっとした料理のコツや豆知識も、すらすらと呪文のように出てくる祖母は「料理が得意」なのだと思っていました。

 「おばあちゃんの手料理を記事にするから!」と電話口で伝えると、あまり乗り気ではない様子の祖母でしたが、実家に帰ると「おかえり」の声とともに「どれにしようか」とたくさんの手書きレシピを広げてくれました。

子供のころは、勝手にオリジナルだと思っていた祖母のレシピでしたが、大人になって見てみると、それらは実はさまざまな料理雑誌の切り抜きから集めて作られていたものでした。

「おばあちゃんのオリジナルレシピだと思っていたのに、なんだかがっかり」

そう思いながらめくっていったノートでしたが、「レシピでは10分蒸すところは、15分にした方が美味しかった」といった料理についてのメモのほか、すべてのページに必ず書かれていることがありました。それは「この料理を食べた家族の反応」です。

「家族みんなが美味しいと言ってくれた」
「孫たちはあまり食べなかった」etc.

思い返してみれば、祖母の料理は素朴でしたが、味付けはいつも絶妙。久しぶりに帰省した時も、何も言わないのに私の大好きなおかずばかりが食卓に並んでいたのは、このレシピノートに記録された、私の反応を見返してくれていたからでしょう。

若いころは料理を作ることが苦手だったという祖母。
家族には美味しい料理を振る舞いたいと、ズボラなりに努力したと言います。

今回はそんな祖母の手書きレシピの中から、家族みんなが美味しい!と絶賛した『肉団子のもち米蒸し』の作り方をご紹介します。

肉団子のもち米蒸し(約20個)

■材料
豚ひき肉 300g
もち米 2分の1カップ強
しょうが 適量
万能ねぎ 適量

(A)
長ネギのみじん切り 大さじ2
しょうが汁 小さじ1
塩 小さじ3分の2
酒 大さじ1
砂糖 大さじ2分の1
片栗粉 大さじ1
醤油 大さじ1
たまご 2分の1個

■下準備
もち米は水で洗い、1時間ほど浸水させておく。
1時間経ったら取り出し、乾いた布巾の上に広げて乾かしておく。

作り方

1.ボウルにひき肉と(A)の調味料を入れ、ねばりが出るまで十分にねり混ぜ、20個分ほどに分けて丸める。

2.丸めた具を広げたもち米の上で転がし、もち米をまぶしつける。

3.圧力鍋に水1カップを入れ、蒸板、濡れ布巾の順にセットして団子を並べる。

4.蓋を閉じて強火にかける。

5.沸騰して蒸気が上がり始めたら弱火にし、5分加熱する。5分経ったら火を止め、更に5分蒸らす。

※圧力鍋が無い場合は、蒸し器でも応用できます。蒸し器で作る場合は、20分火にかけたのち、5分蒸らしてください。

肉団子を皿に盛り、薬味をかけたら出来上がり!

今回はSNS担当の西野がお伝えしました。

味はついているのでそのままでも食べられますが、お好みで醤油を合わせてもご飯がすすみます。実は祖母のレシピで使用していた薬味はもともとパセリだったのですが、私が「昭和っぽくて嫌!」と言ったら、ねぎとしょうがに変えてくれました(笑)。どうぞお試しくださいね。