Homeland

ホームランド(母国)と名づけられたキッチンツールプロジェクト

スピードの早い日本のものづくりの流れのなかで、技術を磨き続けてきた調理道具や食器の作り手たちと生み出す、「使い勝手の良い、長く使いたいもの」。生産地は日本全国に及び、滋賀県甲賀市、岐阜県関市、高知県吾川郡、山梨県南アルプス市、等々この他にもさまざまな地方や地域の、素材を熟知している職人と直接対話を重ねながら、ものづくりをしています。今だからこそ本当に使いたいものはどんな道具でしょう?季節の食材を丁寧に料理することや、日々のリズムを作り出してくれる道具について考えています。

日本の技術と素材

日本全国各地にいる“ものづくり”に従事する職人、工房、工場、製造業の皆さんの手元には、長年磨き続けられてきた技術があります。素材と作り方だけでなく、出来上がったものがどんな風に使われるのかも熟知する熟練の方々ばかり。そして川が流れる地域は貿易や鋳物製造が、土が良い場所では焼き物を、という具合にその土地ごとの環境や風土を背景にものづくりが始まった歴史があります。さらに日本列島が生み出す豊かな自然素材は、そのバリエーションに驚かされます。一つひとつを紐解いていくと、その土地でその“もの”を作る理由が見えてきます。色や形、質感などは必然的にもののデザインに繋がっていきます。

サステナビリティとはつまり愛すること

簡単でスピーディーで効率のことばかりを重視するのではなく、長年使い続けることができる「愛したいもの」を生み出すこと。キッチンで毎日使い続けていく道具は、手になじみ、慌ただしい日々の中で料理をする時間を、心強く、頼もしく支えてくれる存在になるでしょう。また、食卓に場所を移せば、心豊かな食事の時間を彩ってくれる景色の一部になり、眺め続けたい存在でもあります。ものが持つ佇まいや、形や色は知らずのうちに私たちを魅了します。愛する道具を一つでも増やすことで、捨てない、無駄にしない、サステナビリティ(持続可能)なキッチンを実現して欲しいと思いを込めました。

POT

土鍋・飯炊き釜

信楽焼の堆肥物が多く含んだ陶土を使って、やさしく暖かみのある表情に焼き上げた土鍋です。伝統的なスカーレット色=緋色は、鍋に見られない珍しい色です。通常の鍋の3倍以上の遠赤外線効果を発すると言われている炊飯土鍋は、じっくり芯から加熱するのでふっくらご飯が炊けます。 ※天然の素材を用いて、一つ一つ手仕事で仕上げていくため、凹凸や、サイズ、かたちに多少の違いがあります。

ENAMEL WARE

琺瑯・鍋/容器

琺瑯を手掛けて70年以上の歴史を持つ富士琺瑯とHomelandが、琺瑯鍋と琺瑯容器をつくりました。つるりとしたガラス質の表面が美しいホーローは、汚れやにおいが付きにくく、また酸や塩分にも強い性質があります。お手入れしやすく、調理~保存までTPOに合わせてスマートに使えるかたちを提案しています。※現在は日本とタイの自社工場で生産されています。

CUP&PLATE

モダンなのにクラッシック。頼りになるいつもの皿やカップは、洋風の料理にも、和食にも、中華やイタリアンまでさまざまな顔立ちの料理が食卓に並んで欲しいという想いから、スタンダードな丸皿やオーバル皿が生まれました。特にオーバル皿は、皿の上で料理が映えるようなフォルムにこだわりました。

CUTTING BOARD

まな板

高知県と愛媛県の県境、仁淀川の山から切り出された貴重なひのきを出来るだけ無駄の出ないよう素材を大切にカットしたまな板です。森の中にいるかのような特有の香りが特徴の檜素材は、食材が滑りにくく刃当たりも柔らかいため、包丁の刃が長持ちします。また、特有のヤニが雑菌の繁殖を抑え、水にも強いため黒ずみも発生しにくい素材です。削りながら再生させて、美しく清潔に、長くご使用いただけます。

KITCHEN FABRIC

キッチンファブリック

Homelandの扱うファブリックは、コットンリネンニットと、ヘンプ平織りの2種。
できる限り環境に配慮し育てられたコットンとリネン、ラミーを使用し、編み上げたニットエプロンは、山梨のアルプスの軟水で仕上げることで収縮率も低く肌触りも優しく味わえます。ニット素材は、軽さと遮光性を兼ね備えながら身体の動きにしなやかにフィットし、縦にも横にも伸縮するため、身体への負担もかからない、環境にも人にも優しいエプロンです。
ヘンプの生地は、通気性や抗菌性、吸湿性が優れていることに加え、コットンの4倍ともいわれる耐久性やUVカット効果を持ち合わせています。「晒し」と呼ばれる洗いの加工を施し、風合い豊かに仕上げています。